
知人より譲り受けた、ゲーミングPCが電源ON後5分程度で電源が落ちてしまう。メモリの抜き差しなどをしてみたが、症状が変わらず、診てほしいとのご依頼をいただき、訪問しました。
まずは、症状の確認を行うために、サイドパネルを外して電源ON
CPUクーラーが大きな音を立てて回転を始めたので、CPUクーラーの故障を疑いましたが、その後は音も収まり、10分程経過しても電源は落ちることなく動作しています。
そこで、CinebenchiR23をダウンロードして、CPUに負荷をかけてみることにしました。
すると、5分程で電源がおちました。
お客様の了承経て、PCを分解してみることに・・・
CPUクーラーの留め具が外れていることが判明しました。
起動直後の大きな音は、CPUクーラーが固定されていなかったため、回転し始めたファンがクーラーの筐体にぶつかって音を出していたのです。
お客様に状況を確認すると、こちらに送られてくる直前までは正常に動作していたこと、前の持ち主が送る前に分解清掃を行ったことを伺いました。分解清掃時にCPUクーラーの留め具を止め忘れた可能性が高いと判断しました。
CPUクーラーは一度外してしまうと、サーマルグリスの塗り直しが必要になるため、既存のサーマルグリスを薬剤を使い剥離し、新しいサーマルグリスを塗布して、CPUクーラーを組付けました。
PCを組み立て後、電源を投入してCinebenchiR23を20分程動かして、電源が落ちないことを確認して終了しました。
作業費用は、出張診断料3,000円、作業費4,000円、グリス500円と消費税を含めて8,250円を頂きました。